若いころバイクに乗っていたそこのあなた、急に「久しぶりにバイクに乗りたいな!」って思ったりしませんか?
私の場合は引っ越して車を処分したことで、バイクへの気持ちが再熱しました。
でも同時に
- 昔と比べて体力は低下したし、久しぶりの運転は不安だ…
- 仕事もあるし転倒してケガでもしたら生活できなくなる
という不安も感じました。
ここではリターンライダーに向けて不安を軽減する方法をまとめました。
この記事を書いている私は昨年10月に18年ぶりにバイクに復活。
執筆時の1月も寒さに負けず毎週末3~400km程度のツーリングを楽しんでいます。
常に快適に楽しめる方法を模索しているところです。
こういった私の体験をもとに解説していきます。
ブランクのあるリターンライダーはここで練習して不安解決!
恐怖や不安が先行している人はプロに習えば解決します。
免許を取って何十年も経つとバイクの操作自体を忘れてしまっている人もいます。また「ハンクラッチなんてできないよ」「たちゴケしたらおこせないかも」と不安に思う人もいると思います。
そんな人におすすめなので、プロから直接指導を受けることができる講習会への参加です。
講習会には集団講習と個別講習の2つのタイプがあります。
集団講習タイプ
警察や日本二輪普及安全協会、バイクメーカーなどが開催している講習です。
警視庁では「二輪車交通安全教室」、日本二輪普及安全協会では「安全運転講習」が行われています。
バイクメーカーだと、例えばヤマハ主催の「大人のバイクレッスン」はオンロード講習、オフロード講習が選べ、講習用車両を使用して、プロテクターやヘルメットの貸し出しもあるなど、手ぶらでの参加が可能です。
参加方法は予約方式と抽選方式となっています。
とても人気が高くすぐに定員になってしまうため、予約をする際には余裕をもって行ってください。
個別講習タイプ
以前は出張タイプもありましたが、執筆時に確認すると私の知っている所はサービスをやめており、他店のサービスも確認できませんでした。
ですが個別講習を行っている場所は地域ごとにあり、個別の場合は一般道だけではなく高速道路での講習も可能となります。
料金は2時間で20000円~とやや高額ですが、街中を走行する事で実践的な練習がで、希望によっては高速道路走行の指導を受ける事も出来ます。
リターンライダーにとって高速道路の利用は不安を感じる所なので、ここを指導してもらえるのはうれしいポイントです。
ちょっとしたブランクなら早朝の運転練習で解決します。
わざわざプロに教わるのはちょっとな~と思われる方は、交通量の少ない早朝の運転をおすすめします。
私はこの方法を選択。
私の場合は土日の早朝に近所の環状7号線で練習を行いました。
早朝であれば普段渋滞しまくりの環状7号線と言えども交通量は殆どありません。
そうなると片側3車線の道幅は安心できる道路として顔を変えます。
左・中レーンでゆっくりと走行、車線変更などの操作を繰り返しながら徐々に感覚を取り戻しました。
久しぶりの運転での注意点は
- アクセルとブレーキはやさしいタッチで繰り返し行いましょう。
- 全身に力が入り下を向きやすいです。特に腕に力が入りやすいのでリラックスして遠くを見ることを意識しましょう。
- 決してスピードを出し過ぎないように注意します。
- 車線変更はウインカーを早めに出して目視確認してからゆっくりと行いましょう。
- 車体コントロールが不十分なのですり抜けなどはしないようにしましょう。
以上を意識して、早朝の練習を行ってください。
ケガに対する不安はプロテクターを使用しよう
絶対必要なヘルメット
当たり前ですがヘルメットは着用義務があります。
最も保護をしなければいけない部位のプロテクターですので、ケチらずに出来るだけ良い物を購入する事をお勧めします。
そうはいっても予算は無限ではありませんので、指標としてアライ・SHOEI・OGKの3社で3万円程度以上の物をおすすめします。
注意点としては久しぶりのヘルメット購入となるはずですので、店頭でのフィッティングサービスを行ってから購入するようにしましょう。
私はライコランド東雲店でアライとSHOEIのフィッティングサービスを利用して購入しました。
頭部の形状の関係からSHOEIホーネットADVを選択し、当時ライコランド東雲ではチークパッドの交換も無料で行ってくれたので、結果として通販と変わらない程度の金額で購入できました。
残念ながら現在は無料ではなく半額へ変更されたようです。
完璧にフィッティングされたヘルメットは事故発生時の脱落防止やダメージの軽減につながります。
死亡事故の4割でヘルメットの脱落があるのでフィッティングは本当に大切になります。
数千円程度の違いなら店舗購入がいいでしょう。
迷ってても取り敢えず胸は絶対に守ろう。
車と違い車体に守られていないバイクの場合は、万一の為にプロテクターを使用する事をおすすめします。
そうはいってもなかなか全身を保護する事は難しいですよね。
ですので死亡事故時の損傷部位を考慮して頭部→胸・背部→腹部→腰部→四肢と損傷すると死んでしまう場所を優先に守る必要があります。
死亡事故で背部の損傷は少ないですが、損傷すると脊髄損傷となり半身麻痺となってしまうので保護の優先順位はやはり高いです。
私の場合はツーリングの距離と高速道路を使用するかで決めています。
近県を下道のみで走る場合は胸部、背部、肘が保護されたジャケットとバイク用グローブを使用しています。
その際足はブーツ着用ぐらいです。
高速道路を使用する場合は上記の物追加でインナータイプの殿部、大腿部、膝のプロテクターを追加します。
どうしても軽装備が良いという方でも死亡率の統計から胸、腰背部のプロテクターは必須と考えた方がいいです。
最初に買うのは使いやすさとコスパが一番です。
私の場合は久しぶりのバイク購入との事で、張り切って胸背腹部、肘、膝、お尻周りを単体購入しましたが…
残念ながら下道でのツーリングでは全然使用しなくなっています。
もちろん防御力はかなりの物ですが、一つ一つの装着がめんどくさい。
それにごつい見た目、かなりゴワゴワして歩き辛い辛い事。
ツーリング中のトイレがめんどくさいなどマイナス面が大きすぎたんです。
執筆時は1月との事もあり、現在のツーリングではプロテクター内臓ジャケットを着用しています。
私が購入したのはコミネのダウンジャケット風モデルです。
少し贔屓目な言い方ですが街中でも違和感のない見た目で胸・背部、肩、肘のプロテクターが内蔵されています。
私は肩プロテクターは取り外し、背部プロテクターを硬質の物へ変更しています。
他にもいろいろなプロテクターはあると思いますが、この時期に私からおすすめする最初のプロテクターは単品購入ではなく、プロテクター内蔵型のジャケットになります。
それもコミネジャケットはコスパ最強でおすすめです。
事故の不安は任意保険と車両保険で軽減しよう
任意保険
車と違いバイクの任意保険はまだまだ加入率が少ないです。
強制保険である自賠責保険で足りると考えている方もいるようですが、自賠責は相手の死亡に対して3000万円、治療費負担に120万円が上限となっています。
これでは明らかに足りないのが現状です。
バイク事故の場合は自分自身が重傷になりやすく働けない状況におちいることもあります。
また他人を巻き込んだ場合には賠償金額は簡単に膨れ上がってしまいます。
状況によっては数億円という賠償金額となる事もありますので、もしもの時に備えて絶対に任意保険には加入しましょう。
バイクの任意保険もダイレクト型が増えてきていますので、選択の幅は増えています。
車両保険が別になっているのが基本ですので必要な方は別途契約が必要です。
加入時にはロードサービスの内容に注意をしてください。
車両保険
バイクの車両保険は必須とは言えない保険の種類となります。
私自身はSBI日本少額短期保険の車両全損のみに入っています。
久しぶりのバイクだから事故で破損が怖い!
昔から欲しかった人気の旧車を買ったから盗難が怖い!
などの方は加入しておいた方が良いと思います。
最後に
18年ぶりのバイクは乗ってるだけで生活が激変しました。
久しぶりだと踏ん切りがつかないかもしれませんが、少しでも「また乗りたいな」という感情があれば絶対に楽しくなりますから是非バイクの世界に戻ってみてください。